水の女神サラです。
次の御質問がありましたので、回答します。
(ご質問)
こんにちは。女神様。
最近、海へ行く際は、こちらのブログに目を通させてもらってからにしています。
姿勢をリセットして、海への思い込みを排除できる気がしています。
まだ梅雨前ですが、梅雨っぽい空模様で、
昨夜から弱い雨が降り続いており、明日の海の状況がどうか気になっています。
よろしくお願い致します。
ご質問に回答します。
ダイビングの実施にあたり、
イメージ作りをされてる徳の高いダイバーだからこそ!のご質問です。
ご質問に「…明日の海の状況は…」と書かれてますが…
「濁ってないか?」と聞かれていますね。
つまり「雨が降っているが、濁ってないか?」とご質問されています。
直観的には「雨が降る→海が濁る」と想像するダイバーが多いです。
既に想像しているのに質問されるのは、心配からか、因果関係に疑いがあるから。
現実的には「風が吹けば桶屋が儲かる」か?というご質問に近いです。
雨と濁りの関係…無いこともないが、有るとは言えない…というのが神理(真理)です。
風が吹けば桶屋が儲かる(かぜがふけばおけやがもうかる)- 日本語のことわざある事象から、一見、関係ないと思われる場所・物事に影響が及ぶことの喩え。
現代では、例が突飛なことから「因果関係を無理矢理つなげる理論、言いぐさ」を指すことがある。
- 大風で土ぼこりが立つ
- 土ぼこりが目に入って、盲人が増える
- 盲人は三味線を買う(当時の盲人が就ける職に由来)
- 三味線に使う猫皮が必要になり、ネコが殺される
- ネコが減ればネズミが増える
- ネズミは桶をかじる
- 桶の需要が増え桶屋が儲かる
では見てみましょう。
濁りの原因とは?
海水が濁る原因はいくつかありますが、次の1.2.が主なものです。
- 雨による土砂の河川からの流れ込み
- うねりによる海底物質の巻き上げ
- その他、プランクトン(春~夏)、新人ダイバー(夏)など
雨によるもの
まず、1の雨について。
今回「弱い雨」ということですが、降り方や水の流れは地域毎の地形などで様々です。
例として次のように濁りは変化します。
陸上世界 | 海中世界 | ダイビングでは | |
1 | 雨が降る | 変化なし | 水中は全般綺麗 |
2 | 雨が海に 流れる |
水面が濁る | 数メートル潜れば綺麗 |
3 | 雨が 降り続く |
濁りは比重が大きいのでが沈み始める | 深いところが綺麗 |
4 | 雨がやみ 晴れる |
濁りが薄まりつつ広がる(広がり薄まる) | 浅場はゆっくりと回復し綺麗に、深場が濁る |
上記1~4に関わらず、海流や潮流で水が入れ替わると数時間~半日程で綺麗になる |
うねりによるもの
「波浪」は「風浪」と「うねり」に分けられ、それぞれ関連しています。
結論から言うと風次第で、晴れ、曇り、雨は関係ないです。
- 風が水面にあたりエネルギーが伝わる。
- 風の方向に波ができはじめ、波より風が速い場合発達を続け「風浪」となる。
- 不規則に尖(とが)りはじめる。
- 強風時は波がしらが飛ばされ白波となり「うさぎが跳ねる」と表現される。
うねりとは?
5.風の影響が長引いたとき、また、風が止んだ後に残る波が「うねり」。
- 風が吹いても風向きにより「うねり」は起こらない(台風時の例)
- 天気(晴れ、曇り、雨)は関係ない。
- 波の形状は規則的で丸みを帯び、一見ゆったりと穏やかに見えることがある。
- 風浪との違いは、波長や周期が長く、浅い水深で波が砕けたり高くなりやすい。
- 遠くからのうねりを「土用波」と呼び、風も吹いてないのに大きな波が、数千kmも離れた低気圧からやってくるもの。
水が入れ替わる
どんなに海が荒れても、どんなに雨が降っても、たちまちの内に、綺麗な海になることがあります。
それは、水が入れ替わった時。
水の流れは、線や矢印で表現されますが、既に人の手により加工された情報です。
流れは見るのではなく感じましょう。
水の温度、温度差、温度変化に水の流れが表れています。
雨と海…
つまり、今回の情報「…弱い雨が降り続いて…」からは、
海がきれいかどうかは、人間には判断できません。
本当の質問とは…
本当は「海の状況が知りたい」のではないことを、女神は知っています。
「楽しめるか?」が知りたいのですね。
天気や誰かや境遇で楽しさが決まるとすれば…
言い換えれば、あなたの人生が楽しいかどうかが…
あなた自身ではなく、環境や他人や運で決まるということになります。
その考え方は危険です。
楽しい人生は自分で作り上げましょう。日々、徳を積みましょう。
三月の風、四月の雨が、五月に花を咲かせる
海の中では、春に向かって育つ生物の息吹が
何ともステキに展開されています。
雨降りの日にタクシーは来ない(格言)
「麦藁帽子は冬に買え」と同様、
雨の日になると普段タクシーに乗らない人がタクシーに乗ってしまい、なかなか捕まえられない。
多くの人は一部に集まるけれど、そうでないところでこそ得られるものがあるものです。
「人の行く裏に道あり花の山」という表現もあります。
雨の日は水の女神のパワーをより享受できるでしょう。
- 雨を感じられる人間もいるし、ただ濡れるだけの奴らもいる。(Bob Marley)
- 晴れた日は晴れを愛し、雨の日は雨を愛す。 楽しみあるところに楽しみ、楽しみなきところに楽しむ。(吉川英治)
- 人生とは嵐が過ぎ去るのを待つことではない。 雨の中でどんな風にダンスするかを学ぶことだ(Vivian Green)
- 雨の中、傘をささずに踊る人間がいてもいい。それが自由というものだ。(Johann Wolfgang von Goethe)
- 雨が降らなきゃ虹は見られない。(諺)
- 雨の日には 雨の中を 風の日には 風の中を(相田みつを)
海を楽しみましょう。
人生を楽しみましょう。
水の女神サラより、愛をこめて。