悲劇のダイビング・スタッフを卒業しよう!




連日、ロシアの非道なウクライナ攻撃が、あらゆるメディアを埋め尽くしている。

ウクライナが悲劇に見舞われてるだけでなく、何も知らされず、ウクライナ侵攻を、正しいことだと言われ、平和な街と幸せな家庭を破壊し、人殺しをせよと送り込まれた現場のロシア兵も、独裁政権の幹部の為の犠牲者といえる。

世の中はフラクタル(大きなものも小さなものも、同じ様な形状)と言う。

世界から、身近な業界へ目を移すと、ダイビングという小さな世界でも同様な構造を見ることができる。

それなりに広く展開する悪質なダイビングスクールと、そこへ、実態を知らず新卒で就職し、社会経験が偏ってしまった若い勤務インストラクターがそうだ。

ロシア政府は残虐な殺害と破壊を続けながらも、ウクライナの為だとか、民間人には攻撃してないと嘘をつき、自国民を欺き、SNS等外部との交流を絶ち、真実を発する国民を排除し、罰を科す。

そして少なからず、兵士や国民は信じている。

悪質なダイビングスクールではこうだ。

2万円、3万円でライセンス取得と広告させ(経済観念のある人なら、マトモな講習ができないと分かる)、従順な若い社員に、自分たちはレベルが高く、より長く楽しんでもらうためだと信じ込ませ、無知な消費者をおびき寄せ、危険ともいえる手抜き講習を実施し、本当の目的は、執拗な営業で、内容をロクに説明もせず、100万円、200万円の、より会社の利益が多くなる商品で、かつ、後から費用がかさむ商品を売り込ませる

若いインストラクターは、社会での金儲けとはそんなものだと教え込まれ、HPやLINEで罠を仕掛け続ける。

しかし、中には、他のスクールと何かしら異質なものを感じ、世間や、他のスクールのインストラクターの対応から、自分たちの活動に違和感を覚えた者は、次第にどんな会社で働いているか知っていく。

早く気付いた人は、早期に退職や転職、独立など、方向転換できているが、世間を知らず染まってしまった人は、なかなか抜けられない。

新卒で就職した会社は、辞めにくいものだ。

早く気づいた人は、数か月や数年で辞めているが、心の弱い人は10年以上も居続け、抜けるに抜けられなくなっている人も少なくない。

広告からハマった顧客も、他店のダイバーや周囲の微妙な反応から、そういうスクールに通ってるんだと気付くが、何十万円分もの多額の前払いを含む商品を買っており、抜けられず馴れ合いになっていく。

通い続けるこれらの更なるリスクは考えないものだ(プロスペクト理論)。

戦争とダイビングでは、次元は違えど、どちらもマトモではない。

大なり小なりだ。

ダイビングという小さな業界では、メディアや有名人が取り上げることも無く、行政が介入することも少ない。

ベッカムや、アーノルド・シュワルツェネッガーが、健全化に協力してくれることなんて、まず無い。

それ故、民主的な抑止力が働きにくく、若者インストラクターは、ロシア兵の如く、低賃金で悪質な商法を展開していく。

社会に出て、社会人たる能力を高め、善悪の判断能力を培う大切な時期に、悪質なスクールで歪んだ思考と行動を身につけてしまう。

以後、一般社会の中でどうやって生きていこうというのか。

ロクに支援もなく、奴隷の様に人殺しをさせられるロシア兵の、その後の罪悪感とともに生きる人生とイメージが重なる。

私は19歳でライセンスを取得し、21歳で自分で始め、3年の修行と準備を経て、24歳で今の形で起業した。

時期を同じくして、地元の他、全国に多くの同様な仲間ができ、切磋琢磨した。

上手くいくこともあれば、良くないことは上手くいかず、多くの同業者や他業種の方々、先輩・後輩、周囲の人、そして顧客に導かれ育てていただいた。

皆様のおかげで、(生意気なようだが)今は、理想に近いスクールを開催し、ゆったり生きれている。

ダイビング業界というのは、マイナーで小さいが、楽しくやり甲斐のある人生を送れる素敵な業種だ。

しかし、ゼロから始めると、対象人口が少ないが故、ある程度の形にするのに時間がかかる。

例えば、20代でベースを築き、30代で拡大する。

40代ではゆったり生きれる仕組みを整えるといった具合だ。

私だけでなく、同業者仲間も同じような人が多く見受けられる。

30代や40代から始めるにはやや遅い。

遅くなるほど、事業や家、生活の為の支払いや、場合によってはローンを抱えがちになり、ベースの無い事業を開始するなんてことはリスクが高い。

多少の失敗からの、挽回の機会は限られ、取り返しがつかなくなりかねない。

ましてや、悪質スクールに染まってしまった人が、マトモな事業を始めるとなると、まず、思考の切り替えが大きな課題になる。

誰しも考え方を変えるのは、容易なことではない。

ダイビングインストラクターは、独裁政権下の兵士とはちがう。

民主的な社会で、いつでも、自分の生き方を自由に道を選べる。

ただし、自由だからこそ、自分の選択と行動には責任が伴う。

悪質なスクールに就職してしまった、新卒の頃は兎も角、その後、何年も、その活動に加担した者には、戦争犯罪ではないにせよ、社会の仕組みとして、それ相応の代償を負う人生になることは避けられない。

ウクライナと、世界の安寧秩序が回復することと共に、ダイビング業界の、一層の健全化を祈らずにはいられない。

世界から見れば、芥子粒みたいな小さな業界ではあるが、私にとっては人生の大半付き合っている大切な業界だから。




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